【小林 尚】奨学金で通える?私立医学部費用を分析!

学費分析の前提

医学部の人気は高まっていますが、多くの生徒さんは国公立にこだわります。その理由は、概して私立大医学部における学費(およびその他の費用)の高さ。以下に提示していくように、やはり「非常にかかる」のです。

しかしそうは言っても、私立でも良いから医学部に通いたい、と願う方は多いはず。

そこで、私立大医学部への進学でかかる費用(学費や生活費など)を計算してみました。加えて、奨学金などの活用を考慮し、紹介していきます(今回用いるデータは、2020年度入試のものや噂をベースにした情報等が含まれますので、必ず入学前にご自分でお調べください。あくまでも「参考」という位置づけでお願いします)。

上記の表から読み取れるのは、基本的に偏差値と「負」の相関関係にあり、偏差値が高いほど学費は安い、という事実です。そのため、御三家(慶應義塾大学、日本医科大学、東京慈恵会医科大学)や順天堂大学は納入金が安めになっています。

また、特徴のある大学とその内容を挙げると、

・産業医科大学は、産業医として規定の年数働くことで奨学金の返済義務が無くなるため、他の私立大学に比べると通いやすくなっています。

・自治医科大学は、学費が全額免除になる奨学金制度があり、全学生に対して40万円の給付があります。

・国際医療福祉大学はもっとも新しい医学部で、学費の安さや特待生制度、有名教授の召集などにより、優秀な学生を集めようとしています。

となります。

 

しかし、納入金はこれだけではない

これに加えて、寄附金の納入が必要となります。相場は「300万円程度」との情報がありますが、正確には分かりません。また、後援会費や学生費のかかるケースも多くあります(これらの金額を把握できない大学は、30万円程度で概算しています)。さらに教科書代金が上乗せされ、国試対策もあります。これらは大体30万円強程度と予想しています。以上を加味し、次の表にまとめてみました。

若干、上位層に変動が見られますね。当然ですが、順位が上がっているのは基本的に寄附金のない大学です。言い換えると、順位を下げたのは、都市圏かつ寄附金のある大学。ちなみに、東京女子医科大学は昨年まで21位でしたが、一気に最下位になりました。

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小林 尚(こばやし しょう)

株式会社キャストダイス(CASTDICE Inc.) 代表取締役
個別指導塾CASTDICE 塾長


埼玉県出身。私立開成高等学校、東京大学法学部第Ⅰ類卒業。
大学在学中は大手予備校に勤務し、東大・医学部をはじめ多数の難関大合格者を輩出する。また、新規校舎立ち上げに参画し、各種経営指標で全国1位を連続で獲得した。卒業後は経営コンサルティング会社の戦略部門を経て株式会社キャストダイスを設立。新規事業開発、人材・組織変革を専門に3度のプロジェクト表彰を受賞する他、人材関連企業を経営する等、活躍のフィールドは多岐にわたる。
近年ではYouTuberとして、受験・キャリアに関する動画を配信中。開成高校弁論部・コンサルティングで培ったロジカルな指導力を武器に、大学や教育機関での講義・講演・セミナーを実施している。『開成流ロジカル勉強法』(クロスメディア・パブリッシング刊)。

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