編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

私塾のトップに聞く:永井 博 代表取締役社長【個別指導学院フリーステップ、 開成教育セミナーほか】 大阪府

【個別指導学院フリーステップ、開成教育セミナーほか】世界で活躍できる人材の育成と豊かで平和な社会づくりに貢献したい

保育園と幼稚園も増加中

千葉 塾以外の事業について教えてください。特に保育園と海外での展開について教えてください。

フリーステップ南草津教室

永井 育園は学習塾事業にとっての垂直化として取り組みました。慣れない世界ではありましたが待機児童問題解消という社会的なニーズもあり、園を増やしてまいりました。現在は大阪府と兵庫県で17園運営しています。

保育園にはさまざまな種類があるのですが、弊社が取り組んでいるのは定員19名までの小規模認可保育園「かいせいプチ保育園」と定員44名から90名の認可保育園「かいせい保育園」になります。子会社の経営する園は別のブランド名を使っていますがどちらも特別高額な料金をいただいて他がやらないエリート教育的な幼児教育サービスを提供するようなものではなく、行政から補助金もいただきながら運営するものです。

海外ではベトナムで幼稚園を1園運営しています。

 

日本語学校の生徒の出席率は99%という高さ!!

千葉 日本語学校について教えてください。

永井 日本語学校事業は中国やベトナムなどアジアの国々からの留学生を対象として2017年に開成アカデミー日本語学校大阪梅田校を開校し、その後兵庫川西校を開校しました。M&Aで経営を引き継いだのではなくゼロからスタートさせたので苦労は多かったですが、社員の努力もあり真面目な学生が集まったため、出席率が非常に高く両校とも99%前後になっています。この出席率は日本語学校の世界では驚くほどの数字で、行政からの評価も高く、進学面での成果にもつながっています。

ただ、この事業はコロナ禍で大きな打撃を受けており、2020年は4月入学生も10月入学生も入国が大きく遅れ、入学が12月にズレ込みました。その分売上や利益には影響が大きかったです。

千葉 教育業界でも徐々に同様の活動が広がっていますが、御社のSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の活動について教えてください。

永井 弊社のサスティナビリティ(CSR=持続可能性)方針では、アルバイト講師の「学び」を支援する「講師フォーラム」を実施しています。また、質の高い指導を実現するナレッジ共有「教師フォーラム」も実施しています。さらに、指導力を支える教務力の養成では、「開成講師学力テスト」も実施しておりますし、一定水準をクリアしたプロ講師の証明として「講師認定」制度を設けています。

ベトナムの幼稚園においては、「日本式保育の実践」で高い評価をいただいています。

千葉 ずっと以前から御社における社員教育の質の高さは評判ですが、どんなところが優れていると思われますか?

永井 自慢になってしまいますが、たとえば、現場社員の賞賛とノウハウ共有を行う「チーフフォーラム」の開催、「現場社員の声」を成果に変える改善提案制度、「イノベーションアワード」の導入、社内資格制度「学習プランニング検定」の導入など、効果的で具体的な仕組みが常に稼働していることで、組織としての質を高めているのだと思います。

 

首都圏で個別指導学院フリーステップを増やしたい!!

千葉 現状の課題と今後の方向性、当面の目標などを教えてください。

永井 個別指導教室の関東での展開を進めたいと思っています。

千葉 東日本の個別指導学院フリーステップはどちらにありますか?

永井 首都圏の東京・千葉・埼玉の3エリアに展開しておりまして、東京都が23区内で22教室、都下10教室で計32教室、埼玉県はさいたま市の3教室をはじめ計9教室、千葉県は市川市の1教室となっています。既存の展開地域で教室を増やすだけでなく神奈川県での展開なども視野に入れていきたいと思っています。

 

関東と関西の両方で信頼を得ていきたい!!

千葉 永井さんは太田先生が開成教育セミナーをはじめられた頃の生徒さんだったのですか?

永井 いえいえ、私が中学3年生になる頃、高校受験に対してあまりにものんびりしているのを見かねて親に無理やり別の塾に通わされたのですが、そこで英語を担当していたのが太田でした。勝手なもので、いやいや通い始めたくせに塾という世界が気に入ってしまい、それから4年間その塾に通って大学生になりました。

英語を担当していた太田が自分の塾(現開成教育セミナー)を開いたというので、遊びに行って思い出話で盛り上がったのですが、太田一人なので授業がはじまると私一人が残されて、その時なんとなく色々と手伝いをしているうちに、いつの間にか私塾教育に携わるようになったのです。

千葉 太田明弘会長とは長いお付き合いで、楽しい思い出だけでなく、辛い事も色々とあったのでしょうね。永井さんの夢や目標について教えてください。

永井 私たちの目標である「教育活動の質的向上」を図るため、関東での生徒数や教室数が関西と同規模になって両方の地域で信頼を得られるように頑張りたいと思っています。

(2021年3月26日、オンラインにて取材)

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