編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

いろんな塾のいろんなイマが見えてくる

【私塾リアル】Vol.45 関わる全ての人に良かったと思ってほしい

35年前に生まれたナカジュクでは、様々なイベントを年間何度も実施して生徒たちの個性や意欲を引き出してきたが、コロナ禍でそれも最小限に限定された。しかし、そこから新たな試みも生まれ、改めて生徒や保護者との絆も強くなった。リアルとリモートの「二刀流」がスタンダード化する中、現状の課題と今後の方向性などについて、私塾ネットワークの理事長としての考えも含めて、仲野十和田代表にリモート取材した。

 

ナカジュク 仲野 十和田代表

生徒も保護者もリアルな指導を求めているのが本音

千葉 コロナ禍の中で、具体的にどのような対応を行われていますか?また、効果のある対策について教えてください。

仲野 未だにコロナは収束しそうにありませんが、前回、つまり昨年の3月と直近の数ヶ月を比べると、私を含めて周囲がそれほどナーバスではないように感じます。

千葉 リアルとリモート、どちらが要望で多いのですか?

仲野 やはり大半が通塾希望ですね。ずっと在宅なので、子どもには家にいないで塾に行って勉強してほしいということだと思います。こちらも最終コマを無くし、必要に応じて土日も使い、午後8時までに生徒が帰宅出来るように指導の時間帯を設定するようにしています。

イベントもほとんど中止ですが、昨年末に感染対策を徹底した上でクリスマス会をやりましたら、生徒よりも保護者がいつもより反応が良くて「自粛で在宅が多かったので嬉しい」と言われました。

 

良くて現状維持の中で何が出来るのか?

千葉 コロナでリアルの指導からリモート指導への切り替えが急速に行われていますが、今後塾はリアルとリモートの「二刀流」がスタンダード化していくと予想されます。塾の役割、そして塾講師の役割はどのような変化があると思われますか?

仲野 私塾ネットのリモート会議で、各塾の情報交換を画面でやったり誰かに講演をしてもらったりしていますが、コロナ禍の中においては良くて現状維持です。歴史の流れの中で「今はコロナ」なので、その対策をしっかりやっていきつつ、私たち塾の代表も講師も、本来の塾の役割を見失わないようにしたいですね。各塾がそれぞれの地域において、コロナ禍の変化に対応できる体制を持続していくしかありません。

 

昨日の自分より秀でる自分になってほしい

千葉 小・中・高と様々なコースがありますが、核となるコースの特色について教えてください。また、アウトソーシングで特に気をつけていることはありますか?

仲野 主として個別指導の形態を取っていますが、授業前に必ず生徒と話をするようにしています。勉強する理由を明確にして目標設定し、計画を共有しながら目標達成に向けて日々努力していく・・・昨日の自分より秀でる生き方が出来るようにしてもらう。受験も社会の縮図の一つと言えますが、要するに失敗から学んでどう解決してより高い目標を持ち、より良い人生を切り拓いていけるか、塾として・教育者として色々なパターンで生徒の心に火をつけることが出来ればと思っています。

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