【村尾 隆介】授業中に世界を変える!?第一学院の本気のSDGs教育〈チャリティーンズ〉が止まらない

『授業中に世界を変えよう!』とは、第一学院が始めたSDGsのクラス<チャリティーンズ>の募集コピー。
募集?そう、この授業は全国からオーディションで選ばれた17名の“本気の生徒”と創りあげています。

チャリティーンズのロゴはハートモチーフ

 

気兼ねなく浮きこぼれる…、そんな場所さえあれば花は咲く

学習意欲や知能が高いゆえ、教室では疎外感がある…。
でも、米国のように飛び級できるわけじゃない…。
どこのクラスにも存在する、教育界でいうところの“浮きこぼれ”には、どんな舞台を用意してあげればよいのか?
第一学院のひとつの答えは、そんな彼ら・彼女らを「みんな集めて、ひとつのクラスをつくる」です。
これは全国にキャンパスを持つ第一学院の特性と、オンライン授業というニューノーマルを活かした挑戦で、主となるテーマはSDGs。生徒たちが発見した社会課題と、その解決のアイデアを実際に形にしていく内容となっています。

授業を見学する人たちが驚かされるのは、普通は嫌がられるプレゼンも、このクラスでは我先にと皆が自発的に行い、ジョークを交えながら大人も唸る意見を述べること。
カリキュラムディレクターで、自ら授業を教える村尾隆介氏は、こう言います。

「ここでは“浮きこぼれ”が浮き放題。誰にも遠慮なく本来の力を発揮できるし、彼ら・彼女らも、このクラスで自分の能力の高さを再認識し、さらに自信を深めています。
そもそも社会問題に敏感な生徒が多いのも浮きこぼれの特徴なので、授業のテーマも知的好奇心にドンピシャなのでしょう」

起業家教育〈スタートアップステューデント・プロジェクト〉の高校生たち

 

名前ひとつですべてが変わる。ネーミングでクラスをユニークに

しかし、一方で学校用語の“浮きこぼれ”に違和感を覚えるという村尾氏。

「社会で必要なのは知識よりも自信。浮きこぼれと呼ばれて自信を深める子はいないし、その言葉には関わると面倒という印象も含まれます。
だから、僕は“スペシャルシーズ”と呼びたい。生徒たちも自分には特別な何かがあると自信が持てるし、周囲の大人もいい土壌で大切に育てたいという気持ちが働くはず」。

たしかに、この“特別な種”を一緒に育てようと、村尾氏の考えに賛同して集まるゲスト講師陣は豪華。作家・政治家・社会活動家や経営者がプロボノとして教壇に立ちます。

他にも、このプログラムを支える事務局を「コンシェルジュ」、生徒たちの学びをフォローするOG・OBたちを「メンター」と呼ぶなど、この授業では名称がそれぞれ違います。

前述の「オーディション」も平たくいえば面接。
「でも、『オーディションを突破して参加している』という方が周囲に語るときもクールだし、それだけでも偉業を達成した感じでしょ?」と村尾氏は笑う。
「ディズニーランドで働く人はキャスト。だからこそ、あの働き方をするんです。名前ひとつで物事は変わります。僕のクラスでは、その法則を活かしています」

生徒+スタッフがつけるIDはあだ名

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村尾隆介(むらおりゅうすけ)

ビジネス書作家


SDGsに関する書籍含め、国内外で20冊超の著書を出してきたビジネス書のベストセラー作家。 現役の経営コンサルとして講演やプロジェクトで今日も世界を飛びまわる。 14歳で単身渡米、ネバダ州立大学(UNLV)政治学科卒。 帰国後はホンダ本社で中東の営業を担当。豊富なグローバル経験・生き方と働き方が一致したキャリア・数多くのチャリティ活動が評価され、近年は教育界より『ユニークなカリキュラムづくり』の依頼が増加。 第一学院とのつながりはスポットで〈社会とつながる講座〉でグローバリズムについて教えたことから。 その後、レギュラー講座として起業家教育〈スタートアップステューデント・プロジェクト〉で高校生たちと企業を結びつけ商品プロデュース+販売を行う実践型授業を4年行い、現在。