【大村 伸介】“無自覚”を“自覚”する

いよいよ夏が始まりました。今夏も各地で教職員の皆様への研修が予定されております。
6月現在のところ、ほぼ全て、ライブでの研修を予定しておりますが、一部オンラインでの実施となります。

もちろん、状況次第によって、全面オンラインでの実施になろうかと思いますが、いずれの実施形態においても万全を期していき、皆様との出会いを心待ちにしています。

 

何気ない一言

私の住まいがある京都は、緊急事態宣言が延長され、子ども達が通っております学校においても、様々な制約があります。
しかし少しずつではありますが、アクティブラーニングをはじめ、新学習指導要領に沿った授業が展開されているようです。
ちなみに…GIGAスクール構想にあったタブレット端末は…未だ目にしたことがないそうです…。

閑話休題、ある日、中学2年生になる次女が、怒り心頭で帰宅してきました。どうも、学校の先生の言葉が発端のようで…。

「ほんまにあの先生、腹立つわ!
授業で先生の問いかけに誰も反応してなくて、
『なんや、このクラスの生徒は、誰も自主性とかないんか!』って
キレ気味に言うからさ、私が手を挙げて考えたこととか思ったことを
話したらさ、『なんや、そんなレベルのことしか言えんのか!?』だって。
どう思う?もう二度とこの先生の授業では、なんも言わん!」

そりゃ、そうなりますよね…。

「それにさ、私の考え方でも答えが出てるのにさ、
『君はなんでそんなやり方しかできないの?言われた通りにやったらええのや。だって、言われたこともきちんと出来てないやん』ってさ、
だったら、初めからそう言ってくれたらいいのに…。
中1の時の○○先生やったら、
『へぇ、そんな考え方もあるんやなぁ、おもろい!』とか
言ってくれてさ、その後に
『先生はこう考えたんやけど、みんなどうかな?』とか言ってくれて
、けっこうそれで頭に入ってきたんやけどなぁ。○○先生がよかったなぁ…」

おそらく、この先生としてみれば、何も意識せずに発している言葉だと思います。
しかし、このような言葉は、時には生徒の奮起を促すこともあるでしょうが、多くの場合、我が家の次女のように、よからぬ結果しか生みません。

 

記憶にございません…

人間の心は、わずかな意識と広大な無意識に分かれています。
一説によれば、意識はわずか5%程度という説もあります。
この説に則れば、私たちは自分自身というものをほんの僅かしか知っていないということになりますし、自分自身を本当に僅かな意識でコントロールしているともいえます。

発する言葉においても同様です。意識して言葉を『選択』している場合ももちろんあるわけですが、多くの場合は無意識に言葉を発しています。

ちなみに次女はあまりに腹に据えかねて、その先生に翌日、直談判しにいったそうですが…
「えっ!?そんなん言ったっけ?ほんまに?」
という反応だったそうです…。

このことからも分かるように、無意識に発している言葉には、記憶もなく、自覚もないのです。
冒頭の下りを紹介するにあたって、『何気ない一言』というサブタイトルを付けましたが、この『何気ない』という言葉の意味を改めて調べてみますと、
はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。また、そのように見えるさま。(引用:小学館「デジタル大辞泉」より、一部抜粋)
とあります。

まさに、この先生の発言に当てはまります。
ちなみに…私自身が無意識に『何気ない』という言葉を何気なく使っていたことに少し怖くなりました…。

1 2

大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

ohmura
▼『アクティブラーニング』の過去記事を読む

【2021/6 月】変わるきっかけとは

【2021/5 月】あきらめの探究

   ≫さらに読む