【出口 汪】論理力を養成する教育

論理がわかると「読解力」「思考力」「表現力」が身につく

文科省の新しい方針は知識ではなく、知識を活用する力を身につけることに大きく変わりました。
そのためには「思考力」「判断力」「表現力」が必要とされ、これらの能力を量るために、センター試験に代わる新テストを実施し始めました。

自分の未来を切り拓くためには、氾濫する情報の中から適切な情報や課題を見出すための「読解力」が必要です。
そして課題解決策を、筋道を立てて考えるための「思考力」、さらにその解決策をあらゆる人に伝え理解してもらうための「表現力」が必要です。
この3つの力を支える土台が「論理」なのです。

論理は、国語だけにとどまらず、すべての教科の「読解」につながります。
子どもたちが正確な論理力を獲得し、他者の言わんとすることを正確に捉え、筋道を立てて考え、自分の伝えたいことをしっかり表現できるようになれば、彼ら彼女らの人生は計り知れないほど豊かになり、国際的に活躍できる人材へと成長していきます。

「論理だけではなくて人柄や人間性も大事でしょう」とよく言われるのですが、もちろん、人柄も人間性も大切です。そこを否定しているのではないのです。

しかし、人柄や人間性は学習で身につけるものではありません。
それに対して、論理は訓練することによって、誰でも身につけることができるのです。
またあらゆる学習には論理が不可欠ですから、幼児期の間にそれを習得することで、その後の学力の伸び方が全く違うものになるのです。

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出口 汪(でぐち ひろし)

株式会社水王舎 代表取締役


関西学院大学大学院博士課程単位修得。代々木ゼミナール、東進ハイスクールの講師を歴任し、「国語の文章を論理的に読解する手法」を授業に取り入れ、一躍カリスマ講師としての人気を博する。その後、1993年には「総合予備校S.P.S」を、2000年には教材開発・出版を目的とした「水王舎」を設立する。

2003年に発行した「論理エンジン」は、国語を感覚的に解くのではなく、筋道を追って論理的に解くことの重要性を説き、全国公立私学250校以上が採用するなど、大ヒットを記録する。

広島女学院大学客員教授、基礎力財団評議員。著書『はじめての論理国語(水王舎)』『出口先生の頭がよくなる漢字(水王舎)』『知っているようで知らない夏目漱石(講談社)』など著書多数。

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