【村尾 隆介】SDGs本の著者がシェア!三方よしのSDGs教育で生徒・ご家族・地域が◎

『今日からできる!小さな会社のSDGs』の著者であり、全国多数の企業でSDGs活動を立案する村尾隆介氏は、通信制高校・第一学院でもSDGsの講座を担当。そんな専門家が考えるSDGs教育をシェアします。

 

グローバルSDGsもいいけれど、ローカルSDGsへ目を向ける

SDGsが定める17のゴールのひとつ『貧困をなくそう』と聞けば、TV・新聞で過去に見たアフリカの子どもたちの姿が思い浮かび、『安全な水とトイレを世界中に』といえば南西アジアで井戸を掘るなどの活動が連想されやすいと思います。

もちろん、それらは“ザ・SDGs”であり、まさしく授業で語られるべき事柄。
国境を越えて社会課題へアンテナを立てる癖は、小中高のころからあった方がいいに決まっています。

が、こういった『グローバルなSDGs』に対し、『ローカルなSDGs』という発想もあっていいのでは?
17個の目標はそのままに、それらを地域社会の課題に当てはめて考える…、すると生徒たちの発言量は増え、活動はより具体化する…、そんな場面を過去何度も見てきました。

たとえば、『ジェンダー平等を実現しよう』を学ぶうえで、海外におけるジェンダー格差やLGBTQの現状といった知識を得ることも大事ですが、ディスカッション時に生徒たちがより熱くなるのは日本各地で話題の『ジェンダーレス制服』についてなのです。

これに関して是か非か、そのメリットやリスクは、といった議論は、導くこちらもハッとするような興味深いものに、しばし発展します。

生徒ひとり一人が商品開発時にはモデルも務める

 

SDGsの授業をもっと生徒の人生に残るものに

SDGsを「生徒たちが聞いて学ぶだけのもの」にせず、ディスカッションやプレゼンを通じ解決策まで踏み込むことで、よりコンテンツリッチな授業になることはいうまでもありませんが、さらに生徒たちの人生にインパクトを残すクラスにするならば、ここは「教室の外に飛び出すこと」が重要です。
これを今日は重点的に提案したいと思います。

着目したいのは11番目の『住み続けられるまちづくりを』と、12番目の『つくる責任つかう責任』です。
全国どこの地域にも、そのエリアに根差した企業やお店はあります。
そして、そういった会社・店舗も「何かしらSDGsに取り組みたいけど、どうしたらいいか分からない」というのが現状です。

そこで生徒たちからの逆提案!『一緒にSDGsに取り組みませんか?』と、地域の会社にラブコールをすれば、それを断る企業はまずないはず。本業が経営コンサルである私の経験からも、そう言えます。

トマトジュースの販売時に使用したメインビジュアル

SDGsのいいところのひとつは、世代や立場に関係なく、それが一緒に語れる“共通言語”として機能するところ。
学校として地域の企業と良い関係をつくるうえでも、SDGsを軸に今このタイミングでタイアップを提案するのは、みんなが喜ぶアイデアです。

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村尾隆介(むらおりゅうすけ)

ビジネス書作家


SDGsに関する書籍含め、国内外で20冊超の著書を出してきたビジネス書のベストセラー作家。 現役の経営コンサルとして講演やプロジェクトで今日も世界を飛びまわる。 14歳で単身渡米、ネバダ州立大学(UNLV)政治学科卒。 帰国後はホンダ本社で中東の営業を担当。豊富なグローバル経験・生き方と働き方が一致したキャリア・数多くのチャリティ活動が評価され、近年は教育界より『ユニークなカリキュラムづくり』の依頼が増加。 第一学院とのつながりはスポットで〈社会とつながる講座〉でグローバリズムについて教えたことから。 その後、レギュラー講座として起業家教育〈スタートアップステューデント・プロジェクト〉で高校生たちと企業を結びつけ商品プロデュース+販売を行う実践型授業を4年行い、現在。

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