【大村 伸介】無意識に光を当てると

邪魔するものの正体

教育コーチングでは、すべての人は、強くなりたい、知りたい、できるようになりたい、勇気を持ちたい、大きくなりたい、優しくなりたい、つまり育ちたい意欲のかたまりだと見ます。
「人は育とうとする生き物だ」、これが教育コーチングの信念です。ところがそう見えない人がいます。

図の女の子は「こんな人になりたい」とか「こんなことを実現したい」という目標が明確で、常にそれに向けて努力し、どんどん成長しています。いかにも「育とうとする生き物だ」という感じです。
一方、図の男の子は、矢印がぐにゃりと下に向いています。向上心が無く、努力もしていません。

女の子を「頑張り屋さんでいい子」、男の子を「意欲の無いダメな子」という目で見ることもできますが、教育コーチの見方は違います。
「女の子も男の子も育とうとする生き物だ。女の子には『邪魔するもの』が無くて、男の子には『邪魔するもの』があるだけ」として見るのです。
「邪魔するもの」さえ取り除くことができれば、男の子の矢印もちゃんと上を向くのだと考えるのです。

では、邪魔する何かとは一体なんでしょう?それは、テレビ・ゲーム・遊びの誘惑などの外的要因とは限りません。
負担感、迷い、恥ずかしさ、苦痛、面倒くささ、悲しみ、過去の失敗経験から来るあきらめや嫌悪感、そして不安、恐れなどの内的要因であることが少なくないのです。
そしてやっかいなことに、これらの「邪魔するもの」やそれを創り出している根本原因が、無意識層に潜っていることが多いです。

教育コーチングを柱としたセッションによって、相手は自分の無意識層に光を当て、そこに存在する「邪魔するもの」を見つめます。そしてその「邪魔するもの」を自ら取り除き、その下にある本当の答えを発見するのです。

もちろん、教育コーチングの基本スキルを使ったセッションにおいても無意識に光を当てることは可能ですが、応用スキルではこの無意識に光を当てることを集中的に扱います。ぜひ、学びを深めてください。

「教育の最前線にいらっしゃる先生方の学びが深まることで、その先にいる生徒や保護者のみなさんはどんなにか幸せなことなんでしょう」
ある学校の研修会で冒頭にご挨拶された理事長のお言葉です。

ぜひ、教職員一丸となって、新たなコミュニケーションの一歩を踏み出しましょう。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

ohmura
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