編集主幹のダーツの旅

本紙編集主幹 千葉 誠一(ちば せいいち)

本紙編集主幹の千葉誠一が地域ごとの私塾事情を探るため、ダーツが刺さった地域へ赴く新連載!各地域で活躍を続ける塾や、珍しい取り組みを行っている塾などに取材を敢行。ローカルな運営法の中に、塾で生かせるヒントがある!?

私塾のトップに聞く:林 寛之 塾長【進学塾マイティーチャー】 福岡県

【進学塾マイティーチャー】良い意味で「順位」にこだわりたい

「順位」にこだわる理由とは?

千葉 貴塾ではこだわりとして「順位」を掲げていますが、その意味と具体的な取り組みについて教えてください。

林 前述しましたように、福岡県では内申点(評定値)で合格が決まると言っても過言ではありません。
そのため塾の指導も内申点重視の傾向となっています。各地域の中学の評価に差異はありますが、学校順位が良いと内申点も良く、志望校合格の確率も高くなるのです。
そのため、定期試験前は生徒全員をほぼ毎日塾に呼び、暗記・演習・確認テストなどを実施しています。
また、順位が上がることはご家庭の保護者にとっては偏差値よりも分かりやすい指標となっており、このような指導をスタンダード化することでより訴求力を高めることもできるので、ずっと順位にこだわってきました。

 

アナログとデジタルの融合した指導とは?

千葉 教育ICT化とデジタル化がコロナで一層加速しているように思いますが、アナログにこだわる塾も目立ちます。
それを踏まえて今後の塾が向かうべき方向性についてお考えをお聞かせください。

林 文科省が生徒一人ひとりにタブレットという方針を示していますが、たしかにタブレットの便利さはあると思いますので、私たちが取り組んできたアナログ的な指導とデジタルを融合させて理想的なスタイルにできればと考えています。

千葉 オンラインでは何か具体的な取り組みはありますか?

林 理社は学校によって進度が異なることが多いため、オンラインでの利便性は有効だと思っています。
一方、英数などはアナログでの指導でなければ対応できないところが多いようです。これらを見極めつつ、アナログとデジタルの融合を目指していきたいと思っています。
ただし、オンラインでの指導にシフトし過ぎると現場では伝えたと思ってしまい、生徒には残っていない場合もあるので、一方的にならないように気をつけたいですね。
特に情報だけを伝えて熱が伝わらないというデジタルのデメリットには気をつけたいと思っています。

千葉 コロナ禍でオンライン指導が増えましたが、災害対策にもなり、欠席した生徒への対応など指導の選択肢として有効になりましたね。

林 講師もZoomを使ったオンライン指導の経験値が高まったことで指導力の幅が広がったように感じますので、現在は基本的に対面形式の授業ですが、定期的にオンライン指導も行うようにしています。

 

高校生の指導は「学びエイド」を活用

千葉 高校生の指導には「学びエイド」を活用されているのですね?

林 はい、「学びエイド」は短時間で全ての科目の多くの単元や分野をいろんな先生から学べる素晴らしい映像授業で、積極的に活用させていただいています。コロナ禍でも、「学びエイド」の有効性がよくわかりましたので、とても助かっています。

 

ヨット部の先輩後輩で創業した塾

千葉 塾長としての次の目標、個人としての趣味や夢について教えてください。

林 塾の授業の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。
現在、特に力を入れているのは、塾の横のつながりを作っていくことです。
塾の団体はいくつかありますが、もっと全国の塾が刺激し合える関係が増えたらいいなと思っています。
その先で良い塾がたくさん残っていってほしいですね。
塾同士が繋がっていくことで、地元で活躍している塾の先生方とコミュニケーションが取れて、地域の教育レベルを高めることができるとも考えています。どなたかご紹介ください(笑)!!
元々進学塾マイティーチャーは、大学のヨット部の先輩後輩で作った塾で、私も各種大会を目指して、ヨットの二人乗り競技を練習していました。
現在はコロナ禍でヨットもできないので、知人のクルーザーに乗せてもらったり、陸に上がりロードバイクで各地に行ったりしています。
いつかクルーザーヨットを手に入れたいですね。

千葉 全国の優良塾をご紹介しますので、次回は交換研修や塾長対談などを取材させてください。本日はありがとうございました。

(2021年6月21日、Zoomにて取材)

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