【㈱ウィザス代表・生駒 富男×ビジネス書作家・村尾 隆介】教育ビジョン対談―未来で求められる人を育てるために

“これからの時代、どんな人材が求められるのか。そのために必要なことは何か。”
総合教育サービス企業株式会社ウィザス代表取締役社長生駒富男と、
中小企業コンサルタントであり、
ウィザスが運営する第一学院高等学校のプロジェクト型授業を一部担当している村尾に話を伺った。

 

Q1.これから活躍できる大人像と求められる教育とは

生駒 第一学院高等学校は通信制高校ですが、
全国のキャンパスでの生徒指導は、先生が知識を教え・管理し・評価するという従来の方法からシフトして、
今は自ら考えて解決することを軸にしたアクティブラーニングの手法を中心とした教育に取り組んでいます。
知識を得るという基本はとても大事ですが、
これからは知識をどう活かすか・どう協働して解決に導くのかということが求められる時代。
私たちは、子どもたちが自ら主体的に考えて行動していける力を育める教育を進めていきたいと考えています。

村尾 知識はネットで調べれば全部わかる、なんて声もありますが、
知識と知識を結びつけて応用し、答えを出すということは社会で働く中で必ず求められることです。
知識の重要性は下がってきているとは思いますが、
その分覚えなくてはならないボキャブラリーは増えていると感じます。
ボキャブラリーの意味や知識を自分の中に蓄え、それを応用していくことが求められているんです。
実はこれは、スマートフォンが阻害している部分もありますね。
自分の興味あるものをタップすると、機械が学習していって、その物事しかニュースフィードが行われない。
そうすると、世界と繋がっているはずのスマートフォンが、
すごく狭い範囲にしか導いてくれなくなります。
現代は様々な情報をキャッチするために、
広い視野と興味を広げる力が必要な時代になっていると思います。

 

Q2.多様な価値観に心を開くには

生駒 グループになると、自分はこう思う、でも他の人はこう思っている…と、
意見に個々の違いが出てきます。
そこで大切になるのが、答えを決めずに“違いを学ぶ”こと。
学校も今までは、「先生がこうだって言ったらそれが答えになる」という雰囲気でしたが、これからは協働学習をどんどん進める必要があります。
私たちウィザスでいうと、高校のほかにも学習塾や日本語学校など様々展開していますが、
高校と同様に協働の場面は作っていきたいと考えていますね。

村尾 やはりそうですよね。
今、第一学院の私の授業ではディベートという形でグループに分かれ、
そのトピックに賛成だろうが反対だろうが、双方の意見で語ってもらい、相手の立場を体感してもらっています。
席替えをして、ちょっと現場の立場になって今度は発言してみましょう、といった形ですね。
何か余裕を持って相手の立場に立つということは、
言葉だけではなく、体験してみて初めて実感できるものです。

1 2

生駒富男(いこまとみお)

株式会社ウィザス 代表取締役社長 第一学院高等学校 理事長

1959年鹿児島生まれ。1984年ウィザス(旧 学力研修社)入社。学習塾「第一ゼミ ナール」での指導経験をもとに、教務指導室部長、教務本部副本部長、第一教育事業 本部部長、第一教育事業本部副本部長、第二教育本部長を経て、2009年代表取締 役社長に就任。現在に至る。通信制高校「第一学院高等学校」の理事長も務める。

 

村尾隆介(むらおりゅうすけ)

ビジネス書作家

SDGsに関する書籍含め、国内外で20冊超の著書を出してきたビジネス書のベストセラー作家。 現役の経営コンサルとして講演やプロジェクトで今日も世界を飛びまわる。 14歳で単身渡米、ネバダ州立大学(UNLV)政治学科卒。 帰国後はホンダ本社で中東の営業を担当。豊富なグローバル経験・生き方と働き方が一致したキャリア・数多くのチャリティ活動が評価され、近年は教育界より『ユニークなカリキュラムづくり』の依頼が増加。 第一学院とのつながりはスポットで〈社会とつながる講座〉でグローバリズムについて教えたことから。 その後、レギュラー講座として起業家教育〈スタートアップステューデント・プロジェクト〉で高校生たちと企業を結びつけ商品プロデュース+販売を行う実践型授業を4年行い、現在。

▼『村尾隆介』の過去記事を読む

【2021/9月】SDGs本の著者がシェア!三方よしのSDGs教育で生徒・ご家族・地域が◎

【2021/7・8月】授業中に世界を変える!?第一学院の本気のSDGs教育〈チャリティーンズ〉が止まらない

≫さらに読む