【大村 伸介】捉え方ひとつで見え方が変わる

あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお付き合いください。

昨年(2020年)は、新型コロナウイルス感染症という未曾有の事態に直面をしました。
『Withコロナ』という言葉に代表されますように、
このウイルスとの共存が求められているわけですが、様々な制限がある中で、
今まで進んでいなかったものが一気に進んでいったという側面もあります。
ICT等のインフラ整備は言うに及ばず、GIGAスクール構想も推し進められていますし、
移動が制限される中でのオンライン・ミーティングやオンライン講演会も盛んに開催をされています。
形態は変われど、コミュニケーションの重要性に変わりはないばかりか、
リモートワークや在宅学習が進む中で、ますますその重要性が再認識されています。
その大切なコミュニケーションに、ぜひ、教育コーチングを取り入れていただきたいのです。

これは昨年度の私教育新聞93号の冒頭にてお話したことです。

「いや、もうコロナに振り回されて本当に大変な1年でした」
「オンラインといってもなかなか整備が進んでいなくてね…
いきなりというのはやっぱり難しかったですわ」
「本当に何が正解か分からない1年でした。やれる限りのことはやったつもりではあるんですが…」

2020年にお会いした先生方は、異口同音にこんな感想をお持ちでした。
さて、2021年は皆様にとって、どんな1年だったでしょうか。

「先行き不透明な中でも、生徒や保護者の方も含めて、皆で知恵を出し合いながらやってきまして、
2020年以上にいろんな気づきがあった1年でした」
という学校もあるかと思えば、
「いやぁ、去年に引き続いてなかなか…いつになったら今までの日常が戻るんでしょうかねえ」
という学校もあり、現場の先生方の苦悩も感じています。

 

ひょうたんから駒

長女が高校2年生となり、修学旅行へ年末に行ってきました。
もともとの予定では、昨年度の5月にシンガポール・マレーシアへ渡航する予定でしたが、早々に日程延期と行先変更がなされ、7月に北海道ということに。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の第4波が起こり、急遽9月に延期に。
しかし、今度は第5波が起こり、再度延期に。

「先生たちが決めたら延期になるなぁ。今年は行先、君らで決めるか?」

こんな何気ないやり取りから、生徒たち同士で修学旅行の行先の検討が始まりました。
時期は12月ということだけ確定済。生徒たちで様々検討し、最終的に行先は九州方面、ということに落ち着き、つい先日、無事に行ってくることができました。

この学年は、2年連続で体育祭もなくなり、文化祭も中止、部活動も様々な制約の中での活動、ということもあり、先生方としても、生徒としても、この修学旅行を今まで以上の思い出作りの場にしたいという意気込みがあったことは言うまでもありません。
それに加えて、今までは海外に渡航していたところが国内となり、様々なリスクが軽減されたこともあるのでしょうか、かつてないほど自由度が高い修学旅行となったようです。
長女曰く、先生方も十分に堪能されたご様子。

当初は、初めて海外に行く生徒も多く、行先の相次ぐ変更に落胆の声も聞かれたようですが、結果としては、より一層お互いを知る場が出来上がったようです。
逆に言えば、行先変更を捉えなおして、先生や生徒がみんなでそういう場を作り上げたとも言えます。

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大村 伸介(おおむら しんすけ)

株式会社成基総研 コーチング室 室長


集団指導塾を経て、2004年株式会社成基入社。

教室長、エリアマネージャー、本部長補佐、副本部長を歴任。

現在は、教育コーチング、パパママコーチングセミナーのトップ講師として教職員研修、保護者講演会等で全国を飛び回る。

日本青少年育成協会認定上級教育コーチ・認定A級トレーナー、主任研究員。

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